料理効果

小学生時代から料理を作り始め

思い起こせば初めて料理と呼べることをしたのは、かれこれ数十年前に逆上る。幼少期、両親とも共働きだったため、母が夕方家にいるという事が少なかった。かと言って、学校が終わって家に帰ってくるとテーブルの上には完成された料理が並べられていて別段、自分が料理をしなければいけないという事態におちいることはなかったし、母の料理は美味しいから味が気にいらないということもなかったのだが。ただ、冷めた料理を口にすると何とも言えぬ寂しい気持ちになったのだ。今ならば、電子レンジで「チン」もできただろうが当時はまだ、電子レンジが普及していなかった頃である。「温かい料理が食べたい」その一心で見よう見真似で、ある日「みそ汁」を作ってみた。小学校二年頃のことだろうか。ただ、お湯を沸かして味噌を溶かすだけという粗末なものだったが、それでも温かい味噌汁は心に、じんわりと響き「美味しい」と感じたのだった。それからだろうか。少し料理というものに興味を持つようになり、自分で料理を作るようになった。作ったできたての料理を食べると「美味しい」と感じることに気がついたからなのか、余程その時の味噌汁が温かくて美味しく感じたのかは未だに謎ではあるが…。それはさておき、料理には楽しみが実にたくさんある。作る楽しみ、盛り付ける楽しみ、食べる楽しみ、食べてもらう楽しみ。作る楽しみを一番体感できるのは子供だと思う。何故ならば材料を切り、炒めたり茹でたり煮たり焼いたり揚げたりすると切った時とはまた違う色々な変化を見せる。例えば葉物なら茹でればより鮮やかな緑色になるしエビを茹でたならば黒い色から真っ赤な色へと変化する。何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれないが、この変化は子供心を刺激するには十分すぎるほど面白い変化なのだ。なによりも自分の手で切った材料たちが次々と形を変えていく姿に子供だった当時はワクワクしながら料理をしたものだった。そして、ある程度の料理ができるようになれば次は盛り付ける楽しみが待っている。

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